日本による徴用被害申告、韓国全土で500件以上

分厚い書類の束を持ったチョン・インオク(女性/41/京畿(キョンギ)道・利川(イチョン))さんは、胸が千切れるような家族史を打ち明けた。

チョンさんの父方の祖父である故キム・ジョンミョンさんは、1942年に徴兵され、南洋群島で服務中、同僚を苦しめる日本の憲兵2人を殺害した容疑で日本・対馬島の刑務所で服役した。


1.朝鮮半島で「徴兵・徴用」が施行されたのは、1944年からである。
2.上官殺害は、陸軍刑法第63条ノ3により『死刑』である。
  これは、同法第9条により軍属にも適用されるものである。
3.対馬に刑務所はない。(類似の収容所等の存在については、現在調査中) 

チョンさんの父方の祖父である故チョン・ウンギルさんは、1937年に北海道の炭鉱に連行され、塵肺症を患ったことにより3年後に帰国したが、1987年にこの世を去るまで、生涯を肺病のために苦しみ続けた。

その当時の半島では「官斡旋」どころか「自由募集(1939年9月)」も始まっていない。
国家総動員法ですら1938年の公布である。
自由意思による労働であって、あるいは密航の疑いすらもたれる状況であろう。


好意的にとれば、チョン・インオク氏は誰かから、あるいは当人から聞いた話を信じ込んでいるのであろう。
李承晩の大統領就任以降、「日本に協力した」と言えば、親日派として社会的に、それこそ身内からすら糾弾される韓国社会では、仕方の無い事である。
しかし、こういった嘘・誇張・歪曲による伝聞情報が、日韓関係においてどれだけの悪影響があるだろうか。

いづれにしても、従来国内世論の統一を図る道具として反日感情を利用してきた、韓国政府の対応が見物である。