昨日に引き続き、お盆最中に日曜日ってことで、ちょっと安重根はお休み。
時事ネタで、李泰鎮先生が久しぶりに妄言を吐いていたので、ちょっと紹介。


日帝による「純宗代理即位式」 1907年・イタリア誌の表紙

大韓帝国時代、日帝が代理人を立てて行った純宗(スンジョン)皇帝即位式の様子がリアルに描写された絵が発見されて11日、公開された。
1907年7月20日、ソウル慶運宮(キョンウングン、現在の徳寿宮)中和殿(チュンファジョン)で行われた純宗皇帝の即位式場面を描いたこの絵は、1907年8月4日付のイタリア誌「ラ・トリブナ・イルストラタ」の表紙を飾ったもの。
純宗皇帝が父親である高宗(コジョン)皇帝を強制退位させたことに抗議して即位式を拒否すると、日帝は代理人を座らせて即位式を行っていたが、絵の中で皇帝席に座っている緑色の服装の宦官が、これを証明している。
絵提供は李テジン教授。






最近の李泰鎮先生は、ツッコミを入れられるのを恐れてか、全く史料を挙げないんですな。(笑)
変わりに絵やら写真やらを「新発見」やら「新規公開」して、その説明書きで史料に基づかない妄言を吐くのが最近の主流らしい。(笑)
しかも、李泰鎮先生の主張としてではなく、新聞社が書いた形で。

相変わらず馬鹿だねぇ。


さて、高宗の退位及び純宗の即位については、史料によって以前明らかにした。
分かるかなぁ、李泰鎮君。
7月20日は譲位式であって、純宗の即位式は8月27日なのよね。

しかも、現在のシベリア鉄道を使ってもウラジオストックからモスクワ間で約10日。
そこからイタリアまでどのくらいかかるか、とか、当時のシベリア鉄道でどのくらいかかるか、とか、京城からウラジオストックまでどのくらいかかるか、などという事は何も考えていないんだろうね。
7月20日の譲位式から8月4日の掲載までに、絵の輸送が間に合うものか、と。(笑)

故に、この絵は電文で受けた内容について、想像で書いた絵である確率が非常に高い。

想像図では何も証明なんか出来ないから!(笑)

よしんば「代理」の文字があったとしても、「朕今茲に、軍国の大事は皇太子をして代理せしむ。」と、詔勅で代理とされた純宗のことを述べた事を、曲解しているか、それとも本当に読めていないかのどちらかでしょう。(笑)
実際、譲位式当日に、各国領事団は純宗に謁見してるわけですし。(笑)

ま、いずれにしても史料を出さずに妄言を吐く学者の言う事など、本気で相手するまでも無いわけですが。