さて、前回は「提示されなかった委任状」について。
前々回は「御璽偽造と李泰鎮いぢり」をお送りしました。
ついて来れてますか?(笑)

今日は、記事そのものへのツッコミを行って、今回の連載「俵孫一の訓示からの逃避」を終わらせたいと思います。(笑)
さて。
どのように進めて行けば良いか迷ったんですが、大まかに笑える部分は既に前2回でやりましたので、チマチマと順番に当該部分を引用しながら見ていく事にします。

まずは、「今から100年前の1907年4月、大韓帝国のイ・ジュンとイ・サンソル、イ・ウィジョンら3人の「密使」は、日帝による侵略の不当性を訴えるため、オランダ・ハーグで開かれていた第2回万国平和会議の会議場へと旅立った。
いや、自分で地図載せてる通り、4月に旅立ったのは李儁だけですが?
( ´H`)y-~~

日本による妨害は執拗(しつよう)なものだった。
へぇ、どんな?
( ´H`)y-~~

密使らは死を覚悟していた。
また想像で物を言う。
( ´H`)y-~~

「ドゥ・ヨン」ホテルの位置に建てられた「イ・ジュン烈士記念館」。訪ねる人もほとんどいないこの場所には、「信任状」の写真がきれいに飾られている。
誰か行ってやれよ、韓国人。
( ´H`)y-~~

白紙の信任状を渡したということだ。
何も書いていない白紙は、既に信任状と呼べないと思います。
( ´H`)y-~~

事をしくじった場合、善後策を講じることのできなかった高宗としては最善の防御策であり、目前に迫っていた万国平和会議を前に焦っていた密使らにとっても、ほかに選択肢がなかったのだろう。
現地で騒いだのに失敗したら、結局同じジャン。
( ´H`)y-~~

「当時、万国平和会議の副総裁だったドゥ・ボフォートが密使らと話を交した後、“本物の密使”との判断を下した」
本当だとしたら、オランダ人もテキトーだなぁ。(笑)
( ´H`)y-~~

イ・ジュンは3月24日夜、徳寿宮重明殿で皇帝に極秘裏に拝謁したが、やはり信任状を受け取ることはできなかった。
何の史料から分かるのか、ちょっと知りたい。
つうか、『笞100の刑』の宣告から20日後くらいに極秘拝謁って、元気だねぇ。
( ´H`)y-~~

しかし、密使らは出国が迫った4月末まで、誰かが代わりに持ってくるはずの「印章だけが押された白紙の信任状」すら受け取れず、高宗はロシアから送られた招待状も密使らに渡すことができなかった。
結局、物的証拠皆無なわけね。
( ´H`)y-~~

ただ明らかな事実は、信任状に問題があることを知りつつも、急きょ出発しなければならないほど、3人の密使のハーグ行きが非常に差し迫った状況の中で行われたものだったということだ。
「信任状に問題がある」とか言うレベルじゃねーだろ。(笑)
大体、差し迫ってたなんて言いつつ、地図見ても分かるとおり、1ヶ月もウラジオストックで遊んでんじゃねーか。
何が「明らかな事実」なんだか。
( ´H`)y-~~

イ・ジュンが釜山港を出発したのは、信任状の日付からわずか3日後の4月23日だった。
「誰かが代わりに持ってくるはずの「印章だけが押された白紙の信任状」すら受け取れず」はどこに行った?
( ´H`)y-~~

しかし、ハイデブリンク氏は、この3人が第2次日韓協約は強制されたものであると訴える書簡を各国代表に送ったことは、「国際社会に向けた最後の訴え」として大きな意義があると指摘した。
何、そのよく頑張った史観。
( ´H`)y-~~

この抗議書について、ハイデブリンク氏は「当時、弱小国が作成した多くの抗議書を見てきたが、この抗議書のように明瞭かつ卓越した表現で、列強による侵略の不当性を訴えた文書はほかにない」と高く評価した。
要するに、これ言いたかっただけだろ。(笑)
( ´H`)y-~~


以上、前回前々回の分を除いた形で突っ込んでみました。

まぁ、「ハーグ密使事件」も100周年を迎え、HDが吹っ飛んで休憩中のkimuraお兄さんのブログ「木村幽囚記」の中で取り上げられた、「< 李ジュン烈士 切腹の 真相は?>(連合ニュース6月22日)」のように、李儁の死因が切腹じゃない事は50年も前に結論が出ていて、大韓毎日申報の梁起鐸が申采浩やベセルと協議し、 李儁の憤死を切腹として新聞に使うようにしたという証言があったりしましたし、今回の御璽が偽造だった話や、委任状がそもそも提示されていないらしいとか、今までの通説間違じゃんという話がボコボコ出てきているわけです。

韓国の「愛国精神の象徴的教材」のためだからといって、日本を貶めるのは勘弁して欲しいですな。


つうか、何度も記事を読み返しているんですが、一昨年の6月22日のエントリーの1907年(明治40年)7月4日『来電第125号』の記述、「然れども誰も取合ふものなし。」。
外交権云々以前に、そりゃ門前払いされて当たり前だろ、と。(笑)


ってことで、「★ハーグ密使事件100周年」はお終い。



★ハーグ密使事件100周年(一)
★ハーグ密使事件100周年(二)
★ハーグ密使事件100周年(三)