結局、他の話題を取り上げても、つい深く調べてしまうので気分転換にならない事が判明。(笑)
本当は、今月の『育英公院』のように、ワンパンチで気軽に楽しめる方が好きなのに。
ってことで、兎も角『東学党の乱』の続きを始めてしまいました。
( ´H`)y-~~

< 2008年2月のエントリー >
英文史料や漢文史料が多すぎて、見た目以上に時間がかかっています。(笑)
最近、官報等の活字史料ばかりだったので、読み取りにも手間取ったり。
割と苦闘の月。(笑)

林、柳、南、桂等の姓を有する者

以前、『創氏改名(十)』及び『創氏改名(十三)』で取り上げた話の補強というか増補というか。
「林、柳、南、桂等の姓を有する者」でも設定創氏している具体例についてですね。


東学党の乱(百十一)

昔の連載の時に、漏れてた史料の補填。
朝鮮へ出兵するに当たっての、伊藤博文から大島陸軍少将と伊東海軍中将への訓令の話。
これを見て、露館播遷の時の小村の対応を思い出した僕は、何か間違ってると思う。(笑)


東学党の乱(百十二)

史料補填その2。
xiaoke氏の協力により、以前の連載で不明だった5月22日付『機密第63号』を入手。
朝鮮政府の対応への予想を提示し、それが起きた場合の対処に関して協議したいという内容。
内容的には面白いんだけど、流石にガイシュツなものばかりなので、新味に欠ける。(笑)


育英公院

ニンステッドへの給料未払い。
南廷哲の差額着服。
そしてメインディッシュの卒業者の居ない近代的学校。(笑)
見所は満載。
こういう史料ばかりなら楽なのに。


日清戦争開戦まで(一)

これまでの経緯のおさらいとして、昨年の4月20日のエントリーでのまとめを基本にした年表を取り上げました。
ついでのように英文史料を一つ。(笑)


日清戦争開戦まで(二)

英文史料地獄。
そして、やはり役に立たない電信線。
個人的に、朝鮮の電信がちゃんと繋がってれば、結構歴史変わったと思う。(笑)


土地収奪の具体例 ~ 李震の場合 ~ (三)

xiaoke氏からも頂き物。
日本人長官との連署図面によって、日本人だけの高等土地調査委員会で、日本陸軍所管の国有地が朝鮮人の所有地に変更されるわけですよ。(笑)


日清戦争開戦まで(三)

仁川から京城への要衝と漢江沿岸の各所に展開する日本軍。
前例がありますからねぇ。
後、ポイントとしては1894年(明治27年)6月17日付の汪鳳藻への親展文書かな。
結構重要。


日清戦争開戦まで(四)

仁川から京城への要衝と漢江沿岸の各所に展開してるのは、避難ルートと通信の確保のためだよと、予想通りの回答。
日清戦争にしても日露戦争にしても韓国併合にしても、一般的に「feeling of public」が無視されがちなのは、何故なんでしょうねぇ?
で、「京城・釜山間の電信線の権利」は兎も角、「日本人への内陸部での課税廃止、防穀令の完全な廃止」を要求しろという陸奥。(笑)
いくら防穀令が朝鮮官吏の金儲けのために使われてるからってさぁ、無茶でしょ。


日清戦争開戦まで(五)

全州奪還からかなり経った6月18日。
ようやく朝鮮政府から東学党の乱の鎮圧通知が。(笑)
一方、大鳥公使を初めとした日本公使館側では、日本より先に清国の撤兵を求め、それが拒絶されれば清国の宗主権維持と朝鮮の独立を保持しようという日本側の努力を拒否したと看做して、力強い手段に訴えて良いかという提議が、陸奥に対して行われます。


日清戦争開戦まで(六)

撤兵要求に必死な朝鮮政府。
一方で、派兵中止の電報が届かないのでゲシゲシ出発して到着している日本軍。
だから電信線を修理しろ、と。(笑)


日清戦争開戦まで(七)

李鴻章と荒川領事の対談。
天津条約の趣意を忘れたのはどちらなのか、非常に疑問。(笑)
つうか、「在京城公使の力で高宗を説得して、行政なり財政なり軍事なりを助言・勧告するのはオッケー」って言ってるし。(笑)


日清戦争開戦まで(八)

李鴻章と荒川領事の対談の続き。
つうか、「在東京清国公使よりの電報は一層簡単にして、充分了解し難し。同公使よりは、両国委員撰任行政改革等の箇條はなかりし。」って、この重要な時期の重要な話に対して、問題在りすぎじゃないかと。(笑)


日清戦争開戦まで(九)

北京の小村から、李鴻章の訓令を受けた清国政府も、日本の提議に対して拒否回答である旨の電信が届きます。
つうか、李鴻章の言ってる事が本当だとして、東学党の乱の共同鎮圧の話しか伝わってなければ、鎮圧されてると見なされている以上当然の拒否なんですがね。(笑)


日清戦争開戦まで(十)

清国の援兵を依頼しておきながら、撤兵時期は袁世凱任せの朝鮮。
まぁ、当時の情勢的には明白なんですが。
でも、それを日本の公使に公文書で言っちゃう朝鮮。(笑)
建前でも独立国なんだから、マズイだろ。(笑)


日清戦争開戦まで(十一)

日本兵の入京に対する朝鮮政府の状況について。
閔泳駿のお気楽発言といい、趙秉世や沈舜澤の陰謀論といい、お前等もう少し頭使えや、と。(笑)
つうか、袁世凱が本当に「若し速に撤退せざれば、兵を以て相戦はん。」なんて言ってたら大問題なわけで。(笑)


日清戦争開戦まで(十二)

日本兵の入京に対する朝鮮政府の状況についての続き。
袁世凱の「清国の兵が帰国すれば日本も撤兵するだろうけど、もしそうでなければ必ず各国の批難があるだろうし、中国でも罪を問う出兵するアル」ってのは、かなり妥当な意見だと思うんですがねぇ。
その次がねぇ・・・。(笑)


地籍無届の森林山野の関する件

日清戦争前のお話、休憩の回。
森林法第19条の届出を行わなかった私有森林に対して、所有権を回復するための手続きについて。
「無主公山が届出されず国有地となった」は事実でしょうけど、その後所有権回復の手段も周知されてますのでヨロシク、と。


日清戦争開戦まで(十三)

if Japanese troops be not so withdrawn, additional Chinese troops will be sent for protection of Chinese.」ってさぁ、脅しのつもりかも知れないけどさぁ、割と「それを言っちゃあ、お終ぇよぉ」の部類だと思うよ。(笑)
そして、やっぱり出てこない内政改革の話。


日清戦争開戦まで(十四)

在英青木公使から、突然意味不明の朝鮮分割統治案が。
つうか、独立国扱いしてやれよ。(笑)
一方で、「日本人への内陸部での課税廃止、防穀令の完全な廃止」は無茶ッスと大鳥。
まぁ、その通り。(笑)


日清戦争開戦まで(十五)

属邦と雖濫りに其内政に干渉するを得ず。清韓両国の間柄さえ尚ほ且如斯。況や日本は隣邦たるの誼あるのみに於おや。
属邦ってのは、どういう権利なんだ、と。(笑)


日清戦争開始前の話もそうだけど、割とそれ以外の部分の方が大事な気もする昨今。(笑)
つうか、英文&漢文史料の翻訳以外は、結構楽しんでやった月な気がします。
手間はかなりかかりましたが。